2015年2月21日土曜日

歯周病と肺炎の関係

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歯周病菌肺炎を引き起こす

肺炎のうち、口の中の細菌が肺に入り込んで炎症を起こすものを、誤嚥性肺炎、嚥下性肺炎と呼びます。誤嚥とは誤って飲み込むという意味ですが、歯周病菌が含まれた唾液や逆流した胃液をなどが入り込み炎症を起こします。

高齢者は肺炎にかかる可能性が高く、また、歯周病にかかっているケースも多いことから、この類の肺炎が多くなります。東北大学の調査(2000年)によると、口腔内がきれいな高齢者は肺炎になる確率が非常に低いということがわかりました。

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高齢者、特に寝たきりの人は注意

高齢者は、食べ物を飲み込むときの反射(嚥下反射)や、気道に何か入りそうなときに咳をして外に出そうとする反射(咳反射)が低下していることから、気管に細菌が入りやすい傾向にあります。

通常なら免疫力で細菌を抑え込みますが、体力が落ちた高齢者の場合は命にかかわることになりかなません。
実際、誤嚥性肺炎を起こした患者の肺からは歯周病原因菌が高い頻度で見つかるため、歯周病と肺炎の関係は深いとされています。

また、この傾向は寝たきりの人に起こりやすいことから、特に注意する必要があります。

予防には丁寧な歯磨き

誤嚥してしまった際に、歯周病菌をなるべく飲み込まないことが大切ですが、そのためには丁寧な歯磨きを習慣にして、口の中を奇麗にして細菌の量を少しでも少なくする重要です。
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